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big4税理士法人で働きたい方へ・・・big4の実態をご紹介します

big4税理士法人で働きたい方へ・・・big4の実態をご紹介します | 福岡市博多区 平岡大輔税理士事務所の起業支援ブログ税理士を目指す人はみなさん独立を一度は考えたことがあると思います。

一方、勤務税理士として人気が高いbig4系の税理士法人に勤務することも夢見ている方も多いと思います。

私は以前、big4税理士法人の一つで勤務しておりましたが、現在は福岡市博多区で開業税理士をしております。

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独立後の状況については次のブログをご参考ください。

目次

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big4税理士法人とは、KPMG、PWC、EY、DTTの4つの会計事務所のメンバーファームである税理士法人のことを指しています。

これらの税理士法人は所属人数やクライアント数、売上高等の規模が大きくなっています。

big4税理士法人の実態について書いてみました。

なお、このブログでは書けない内容(給与の実際の金額など)については有料でnoteに掲載しておりますので、ご覧ください。

 

big4税理士法人の勤務実態

待遇・年収・休み

big4税理士法人はやはり待遇は非常に良いです。

中小の税理士事務所で勤務していたため比較すると以下のような感じです

  • 年収は地方事務所や東京都内の中小税理士事務所の1.5倍から2倍ほどになることもある。
  • 仕事が終われば朝遅く来ても文句言われない(出勤を管理する直属上司等がいないため、遅刻してもわからない)
  • 直属の上司がいないため、サボっていてもわからない(仕事量が多くサボれない人がほとんど)
  • 土日祝日が休みで残業代はすべて支給、休日出勤手当もある(残業を少なく申告している人もいる)

このようにびっくりするくらいの好待遇が待っています。

仕事さえ終われば後は何をしていてもいいという風潮があります。

big4で働いたことがある税理士の方は中小の税理士事務所、会計事務所には戻ることはできないことでしょう。

仕事内容

big4税理士法人での仕事内容は基本的には次のような感じです。

・大企業や上場子会社、外資系企業の日本法人がクライアントのため、特殊税務に関わることができる
・英語を使う業務に手を挙げれば関われる
・チーム制でクライアント毎にチームを編成し、上司や部下が変わる

中小事務所では一生関わることがない試験研究税制、タックスヘイブン、外国税額控除などの税務に携わることができます。

英語をネイティブ並みに話す人もおり、英語で税務内容を説明でき、方針をクライアントと話すことができれば、昇進が早くなると言われています。

直属の上司がいないため、良く言うと干渉しない環境で自由に仕事することができます。

その代わり、困っていても自分から報連相をしなければ、助けてもらうことはできません。

big4税理士法人で働くべき人

big4税理士法人に憧れをもっている方もいるかもしれませんが、以下のような人はbig4税理士法人で働くことに向いているでしょう。

・国際税務を経験したい人
・組織再編など大規模案件を担当したい人
・安定した会社で働きたい人(税理士業界ではという意味では安定していますが、別の業界と比べるとbig4でも安定していません)

という感じでしょうか。

私は以上のどれにも当てはまらないため、独立をしたというところです。

親が税理士事務所を主宰していて、経験のためにbig4税理士法人に所属する方もいるようです。

中小の税理士事務所では経験できない業務をやりたい人、給与をなるべく多くもらいたい方もbig4で働くのも良いでしょう。

big4税理士法人で働くべきではない人

反対にbig4には向かない人は以下のような人です。

英語を使いたくない、または苦手な人

税理士業界で英語を使える人はほとんどいないと思いますが、big4になると英語を話せる人が普通にいます。

そして、今後英語を使える、または英語を勉強することに抵抗がない人であることは重要になると思います。

big4でも年配の税理士の方は英語が全く使えない人が多くいます。

そういう方は組織再編など別の分野の専門を持っている印象です。

ただし、別分野の専門に関する専門書を書けるような非常に高いレベルの人達です。

英語ができないのにbig4に入れたとして、英語をしないという道はいばらの道になることでしょう。

独立・開業を目指す人

big4は上に書いたように待遇がよく、個人の税理士事務所のように所長一人の意見で方向性が決まることはないため、働きやすい環境にあると思います。

そのため、big4で働く人は基本的に独立志向のある人が少ない傾向にあります。退職者も多いですが、その進路としては、

  1. 別のbig4で働く
  2. 事業会社の経理・財務・税務部門で働く
  3. 中小税理士事務所で働く
  4. 独立する

というところになります。

big4で勤務していた時の階級でまた別のbig4で働くことができるため、気分を変える場合や他の税理士法人も見てみたいという方もいるようです。

また別の事業会社の方が勤務時間の波が少ないため、働きやすいと考えて転職する方もいます。

ですが、出戻りの人も多く、一度事業会社に行った後、税理士法人へ戻ってくるようなケースもあり、現在は人出不足のため受け入れも寛大です。

実際は事業会社はルーティンワークが多く、税理士事務所に戻る方も多いようです。

中小事務所は非常に環境が厳しいところが多く、残業代の支給なし、長時間労働、土曜日も働く、所長の考え方についていけない、試験勉強させてもらえないなど不満に思う部分が多いと思います。

このようなキャリアを歩む方がbig4出身者には多く、独立を考えるとbig4で働くことは遠回りになる可能性があります。

big4税理士法人の業務は縦割りのため、部分的に担当していくことから、部署によっては所得税や年末調整、償却資産税などの独立したら必ずと言っていいほど関わる業務に全く触れないこともあるからです。

税理士事務所はどういう所で働くかというのはとても難しく、働いてみないとわからないというのが本音です。

また、最初に勤務した事務所の仕事のやり方が今後の税理士人生に大きな影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。

(独立開業して1年ほど経過しての追記ですが、big4出身ということは、一定の知識や経験があるという評価を得ることができるため、独立においても決してムダな進路ではないということを感じています。)

まとめ

big4はそれぞれカラーが違うようなので、勤務している知り合いや先輩などから情報収集してみた方が良いと思います。

いずれにしても税理士資格をとることができれば、選択肢が増えることになるので、試験勉強中の方は頑張ってください。

試験に関することや、税理士事務所の就職に関するご質問があれば、お問い合わせからお送り頂ければ、時間の許す限り回答いたします。

平岡大輔税理士事務所のホームページをぜひご覧ください。

独立した後のブログ記事はこちらです。

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