確定申告は毎年行わなければならず、仕事との兼ね合いからとても手間がかかるという人もいると思います。
確定申告がとても時間がかかる理由はずばり、『毎月経理しておらず、資料を貯めて1年分行うから』です。
毎月経理していない場合
・資料がどこにいったかわからくなり、探すのが大変
・資料を見ても1年前のことだから覚えていない
という理由でとても作業に時間がかかってしまいます。
実際、毎月経理をしておくと、ほとんど時間はかからず、確定申告作業といえば、集計した経理データをそのまま確定申告書に写すだけですので、ほんの1時間ほどで作業自体は終わる事になります。
このような確定申告作業が苦にならない工夫をご紹介します。
目次
税理士もやっている確定申告を早めに行うコツ3選をご紹介します!!
①会計ソフトとネットバンキングと連動しておく
取引は主に預金口座を通す預金取引と、現金取引の二つに分かれます。
預金取引については、銀行口座の通帳を見ながら仕訳を入力するのですが、会計ソフトと銀行のネットバンキングのデータを連動させると、日付、取引先、金額をネットバンキングデータから引っ張ってこれますので、勘定科目と詳細な取引内容(摘要)を入力すると仕訳が完成します。
下記のような手順でとても簡単にできます。
会計ソフトとネットバンキングを連動する簡単な流れ
- 利用している金融機関でネットバンキングの利用申込み
- 金融機関からネットバンキングのIDとパスワードを入手する
- 会計ソフトのネットバンキングの連動画面でID、パスワード入れて認証
ネットバンキングの利用料は、個人名義の口座(屋号付きを除く)であれば無料で利用でき、法人名義または屋号付きの口座であれば月2~3,000円で利用できます。
ネットバンキングはわざわざ銀行窓口に行かずとも振込みや振替、残高確認ができますし、振込み手数料が安くなるなどの特典がありますので、利用料を払ってでも得する可能性もあります。
ネットバンキングと会計ソフトの連携は現在、様々な会計ソフトで機能を利用することができます。
MFクラウド、freeeなどのクラウド会計ソフトを始め、弥生会計、JDL、TKC、勘定奉行などインストール型の会計ソフトでもインターネットに接続することでネットバンキングの明細を取得することができるようになっています。
ぜひネットバンキングを利用して効率的に預金取引の仕訳を入力しましょう。
②領収書を集める場所を決めておく
領収書は現金取引で発生しますが、領収書を失くしてしまったという方はとても多く、探す作業にとても時間がかかります。
領収書を集めておく場所を決めておくと、失くすこともありません。
次のようなファイルに月ごとに領収書を分別しておくと、なお良いでしょう。
③領収書の入力仕訳をテンプレート化しておく
領収書の収集がしっかりできていれば、あとは仕訳の入力をすれば良いのですが、入力すべき項目は
①年月日
②勘定科目
③金額
④取引先名
⑤取引内容
上記の5項目の入力が必要になり、慣れていない場合や、仕訳数が多いと手間がかかります。
この入力作業を効率化する機能でおすすめは、各社会計ソフトにある機能、仕訳のテンプレート機能です。
仕訳のテンプレート機能とは、たとえば良く使う駐車場などがある場合、
1/6 旅費交通費 300円 ABC駐車場 駐車場代 という仕訳を入力する必要があるのですが、
〇/〇 旅費交通費 〇〇円 ABC駐車場 駐車場代 という仕訳テンプレートを登録しておき、後はマーカー部分の日付、金額を入力すると仕訳が完成します。
このような仕訳テンプレートを良く使う仕訳ごとに作っておくと、入力がとても効率的になり、苦ではなくなります。
まとめ
確定申告作業を早く終わらせるコツをご紹介しました。
こまめに作業しておくと時間はかかりませんし、途中の損益が把握できるので、今年の所得に対する税金がどれくらいかかるかシミュレーションもできます。
早め早めの確定申告作業を心がけましょう。