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前職の所長とのいざこざ、パワハラからの独立開業を検討中の方からのご質問

前職の所長とのいざこざ、パワハラからの独立開業を検討中の方からのご質問 | 福岡市博多区 平岡大輔税理士事務所の起業支援ブログ<ご質問>

相談したい内容は、税理士としての独立なのですが、その経緯についてご意見をいただきたく思い連絡いたしました。
内容的にご判断しづらいところがあるかと思いますが、率直なご意見をいただけますと幸いです。
私は2021年初頭に独立開業を考えております。
それまでの経歴なのですが、大学入学が遅く、税理士を目指すために専門学校に入学し、4年程試験勉強を継続した後、4科目合格後税理士事務所に就職しました。この事務所への就職が初めての就職となります。その事務所在籍の間に最後の1科目に合格し、官報合格しています。
その事務所では所長との関係が上手くいかず、叱責と注意を繰り返され、精神的に疲弊してしまい、辞める前には無断での減給などのパワハラを受け、退職しました。
退職する前に、密かに転職活動をし、税理士法人に転職しました。この税理士法人で税理士登録をさせていただけました。
ただ、そこでのある上司との折り合いもなかなか上手くできず、業務もミスを繰り返すようになり、なかなか仕事を覚えられずに時間が過ぎていきました。時間が過ぎていくなかで、予定していた担当も外されていき、入力業務だけしていましたが、8ヶ月ほどで所長と口論になり、感情的に対応してしまいました。
それから、所長と話し合うなかで、突如、○○(ご病気名)の話を出されました。それまでの人間関係と業務が進まないことに思い悩んでいたことから、任意で診断テストを受けることにし、その旨を伝えました。その後診断テストを受けたところ、その結果は、○○(ご病気名)という診断こそおりなかったものの、いわゆる「グレーゾーン」といわれるものであり、医者曰く「日常生活で困っているなら診断を出しても良い」とのことでした。この結果を所長に伝えるか迷いましたが、言い方は悪いですが、「ふるいにかける」という意味も兼ねて、伝えることにしました。
結果を伝えた上で「マネジメントもあるかと思いますので、ご判断をお任せいたします。そのうえで、伝えづらい結果であったとしても、それはそれとして受け止めます。」と伝えたところ、その翌日に退職勧奨を受けました。会社都合の退職勧奨ではありましたが、円満退職としたうえで双方に不利なことは第三者には漏らさないという内容で合意書を交わし、退職し、今に至ります。
ここまで、就職してから3年と3ヶ月ほど。担当や申告案件も大して持ってこなかったため、実務経験としては不十分と自覚してはいるのですが、独立を考えています。というのは、これまでの経緯から、組織はいざというときは自分を守ってくれない、ましてや○○(ご病気名)グレーゾーンとはいえ、通常の組織で働くには不利な要素がある。転職してもまたこの○○(ご病気名)(?)のせいで人間関係がこじれるかもしれない。そういう恐怖感が昨年末に急に降りかかり、転職して勤務を続けるという考えになかなか至らなかったからです。また、私は自分でいうのもなんですが、協調性があるタイプではないため、いわゆる勤めに向いていないタイプではないかと思い、働き方のスタイルを変えるために独立を考え出したという側面もあります。

このように致し方ない独立であるため、他の独立した税理士に相談しても「そんなの無理だ」と言われるばかりで、独立に向けて準備するにあたり強気と弱気を繰り返す日々が続いています。以上のような内容なのですが、正直なところどう考えられるか人それぞれの内容と承知しております。なので、独立云々もありますが、率直にどうお考えになるかを聞かせていただき、参考にさせていただければと思っております。

長くなりましたが、よろしくお願い致します。

<回答>

結論として申し上げると、ご病気のことがあるとしても、それが理由で独立は無理だということにはならないと思います。

独立した税理士はみんながみんなプラスの状況で独立したわけではなく、マイナスの理由(クビにされた、体調崩して退職した、所長税理士とのいざこざ)などがある人も実は多いです。
そのため、独立の経緯をもって独立が向いてないということはまずありません。質問者さまの場合、あとは独立にあたって考えるべきことはご病気の事だと思います。今までは勤めでいらっしゃったときは、どんなミスをしても結局は所長税理士の責任であったと思います。
しかし、独立した後は全て自分の責任となります。税理士はご存知の通り脱税幇助や計算ミスにより、損害賠償や資格停止の可能性もあります。また、所長と顧問先社長の関係性が顧問につながるため、自分と合う顧問先を見つけていかなければなりません。
脱税しない、ウソつかない、信頼できる顧問先を見つけ関係性を作ることが大事です。そこには、協調性がないからということは言い訳にはならない厳しい世界があります。
質問者さまの場合、官報合格までされているので優秀な方だと思いますし、実際の業務を見た事がないので何とも言えない部分がありますが、通常の税理士業務はできると思いますし、通常の税理士業務ができれば税理士は食べていけます。
独立してからは、勤めとは違い、代表としての立場になりますので、顧問先の行動に大きく影響を与えます。顧問先が生きるも死ぬも税理士次第という局面もありますのでその覚悟は必要だと思います。
ご病気の不安もあるかと思いますが、独立したら一見マイナスと思えることもプラスになります。それは苦労したことや辛かったことは経験談となって発信できるからです。その発信に共感した方と仕事することもできます。
もし、質問者さまが独立して成功したら、「○○(ご病気名)なのに独立して年収〇〇〇〇万円の税理士」というような誰もが目を引く経歴になります。

そうなれるように、今後のご活躍に祈念しております。

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