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確定申告にまつわるウワサを検証します⁉

確定申告にまつわるウワサを検証します⁉ | 福岡市博多区 平岡大輔税理士事務所の起業支援ブログ確定申告にまつわるウワサをご相談に来られる方々からよく耳にします。

『○○って聞いたんですけど、本当ですか?』

『○○は経費に入れて良いってネットに書いてありました』

というようなものがあります。

これは正しいものとそうでないものがありますので、よくお問い合わせいただく内容についてご紹介します。

目次

確定申告にまつわるウワサを検証します⁉

知人が経費に入れているから自分も経費にして大丈夫

同業の知人が『俺は○○は経費に入れているから大丈夫だよ』と言っていたので、私も経費に入れてますというような事をたまに耳にします。

同業で環境も似ているので、同じような経費であれば自分も経費にできるのではないかと考えるのは普通の流れだと思いますが、ここには二つの落とし穴があります。

①経費の使い方の状況が完全に知人と一緒ではない

②そもそも知人が入れた経費も実は経費ではない可能性がある

①については、経費の使い方が完全に一緒ではないということもあります。

例として挙げると、自宅兼事務所を経費に入れる考え方として、事業用として使っている床面積割合部分を経費にする方法と、事業用として使っている時間を経費にする方法があります。

どちらを適用するかにより、経費の金額が変わってくるのですが、床面積割合を経費にする方法は事業用に使っている部分がはっきりわかる方に使えますし、時間を経費にする方法はワンルームなど事業用としての利用を区別できない方で使うイメージです。

また、②については、経費に入れたと言っていた知人の処理もそもそも間違っていた可能性があるのです。

そして、確定申告について税務調査があった時に、『知人の○○さんが経費に入れていたので、私も経費にしました』というような理由が認められるわけありません。

経費に入れる根拠は、自分がどのような状況だから経費だという理由が必要なのです。

このように具体的にみると、あまり合理的ではない理由で経費にしている方がいます。

経費に入れることができるかどうかの最終的な判断は、しっかり経費だと主張できるかどうかがポイントになってきます。

経費の判断は次のブログ記事をご参考ください。

これに該当すれば経費に入れることができる3ステップ

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確定申告したから過去の税金は大丈夫

確定申告は終わるとホッとしますが、確定申告は税務署に提出したら終わりではありません。

確定申告が終わった段階はあくまで申告書を”提出”しただけであり、税務署に正しいと”認められた”わけではありません。

確定申告書が本当に認められたと言えるのは、提出した確定申告書について税務調査があり、経理処理について否認されなかった場合です。

否認とは、経理の処理が間違っていると指摘されることです。指摘されたものについて反論がない場合、正しい処理に変更して、納め漏れている税金を払わなければなりません。

税務調査など後から間違いが分かった場合の追加の税金は負担がとても重くなります。

通常納めるべき税金+延滞税(利息のようなもの)+加算税(ペナルティ)となり、原則過去分を含めて一括納付となるため、事業が継続できなくなってしまいます。

申告書の提出はあくまで申告書の”提出”をしただけなので、その後の税務調査があった場合に備えて、領収書や請求書、銀行通帳など証拠となるものをしっかり保存しておきましょう。

証拠の保存については次の記事を参考にしてください。

起業当初の税務調査対策(超入門編)

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税金は払ったら負け

これもご相談に来られた方から聞いたことがあるのですが、税金はなるべく払わないようにしているとのことでした。

確かに税金を払うとお金が手元から出ていきますので、つらい気持ちは良くわかります。

しかし、言うまでもなく脱税は犯罪なので絶対にしてはいけません。

そして、税金を払うことの考え方を変えましょう。

税金を払うと、申請すれば納税証明書というものが税務当局からもらえます。

この納税証明書や、しっかり税金を納めた年の確定申告書は、納税者にとって経営の『成績証明書』になります。

この成績証明書は今後事業を長く続けて行く上でとても大事になってきます。

お金が足りなくなった時や事業を拡大したい時の銀行融資は、この成績証明書が良くないと融資してもらえません。

経営者は事あるごとに確定申告書や決算書など事業の成績証明書の提出を多方面から求められます。

逆に言うと確定申告書くらいしか信用を証明できるものが無いのです。

サラリーマンの方は、勤務している会社規模や勤務年数などにより信用を得ることができますが、個人事業主や自分で事業を行っている方は自分で成績を証明するしかないのです。

こう考えると、税金をしっかり払っていることは素晴らしいことですし、胸を張るべきことです。

どれだけ税金を払っていないかを自慢するよりも、どれだけ税金を払っているかを自慢しましょう。

まとめ

確定申告に関するウワサについてご紹介しました。

一度でも聞いたことがあることがあれば、読んでみてもう一度考えてみましょう。

何度も書きますが、税金をしっかり払うことは素晴らしいことです。

税金をごまかすために事業を始めたわけではないと思いますので、確定申告はしっかり行いましょう。

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