起業当初は夢があり、今までの勤務から独立して、使える時間が自由になり、とてもやる気に満ち溢れています。
このような状況で浮足立ってしまい、後先考えずに失敗してしまいがちなことをご紹介します。
目次
起業当初にやってしまいがちな失敗5選
時間の安売りをしてしまう
起業当初は時間が余っているため、低価格で仕事を受けてしまいがちです。
低価格で仕事を受けて、お金を確保し、最低限の運転資金や生活費が確保できた後、適正価格で仕事を受けることは良い事ですが、低価格帯の仕事については、時間を掛けない工夫が必要になります。
他社と比較して低価格でできる理由は、経験がないからではなく、時間を掛けなくて良いからという条件にしておけば、時間単価は良い仕事のため、将来的にも赤字の取引先とはなりません。
低価格なのに、時間もかかるという仕事を受けて、それが継続的にあるという場合、将来的に足を引っ張る可能性があるため、注意が必要です。
集客の戦略として、無料キャンペーンや、お客様の声を書いていただく代わりに値引きなどというのは、広告費の代わりに値引きしていることになりますので、単なる低価格ではないため良い戦略です。
創業融資を借りずに事業を開始してしまう
創業当時は勤務時代の貯金などがあり、融資を借りずに起業する方がとても多い印象です。
創業融資を受けるべき理由も以前のブログ記事に記載しました。
しかし、売上は思ったほどあがらないことが多く、費用は思ったよりかかります。
そのため、貯金は創業当初に想定していたよりも、より早くなくなっていくことになります。
創業融資を金融機関から借入していれば、売上が安定するまでの猶予期間を作ることができますので、上記に挙げた『時間の安売り』をしなくてよくなります。
創業融資は確実に融資を受けるべきですので、費用をケチらずにできる限り専門家を通して申込みしましょう。
ホームページ制作費などに大金を支払ってしまう
ホームページの作成を業者に依頼すると、40万円~50万円ほどとなり、起業当初としてはとても高額になります。
ホームページを作ることには賛成ですが、業者に支払ってきれいなサイトを作る必要が本当にあるのか考えてみましょう。
ホームページから依頼を受け、売上に繋がる業種であり、ホームページも集客用に作ってあるのであれば、高額なホームページも効果があると思います。
しかし、単なるコーポレートサイトのような、企業紹介ページであれば、高額にきれいなサイトで必要は全くありません。
今はワードプレスなどで自作でホームページを作ることはできます。
費用も自作であれば、サーバー代やドメイン代など月1,000円ほどでとても安価に作成できます。
役員報酬を高額にしてしまう
会社を設立した場合、代表者の方は役員報酬を受け取り、その役員報酬で生活をすることになります。
役員報酬を決める考え方は以前の記事でも掲載しました。
役員報酬の金額を、生活で使う金額に設定するという考え方のみで役員報酬を決めてしまうと、後で辛いことになります。
会社の損益は、簡単に書くと、
売上ー費用=利益となり、利益部分がプラスだと黒字、マイナスだと赤字になります。
役員報酬もこの費用に入ることになり、売上があまり上がらず、費用がかさむと、赤字になります。
赤字になると、その後の融資を受けることがとても難しくなります。
なるべく赤字は避けなれば、会社を継続していくことはできませんので、当初の売上が厳しい可能性がある場合、役員報酬の金額は最低限生活できる金額に設定しましょう。
失敗した場合の次の方策を考えていない
当初思っていた方法が当たるとは限りません。
そのため、いろんな方法を事前に考えておく必要があります。
事業内容も一種類で成功しなかった場合、即廃業というわけにはいきませんので、複数の収入の柱を作っておく必要があります。
最悪の場合、事業を廃止して会社と清算するとしても、いつまでに結果がでなかったら事業をやめる、いくらお金を使ったら事業をやめるなど、やめるタイミングも考えておくことが必要です。
借入をたくさんした後、事業が失敗して、結果的にサラリーマンに戻る場合、事業での借入は返さなくてはならないこともあります。
サラリーマンの給与から借入の返済はとても厳しい状況になります。
今後すべきこと、できる行動などを挙げる癖をつけておきましょう。
まとめ
起業当初にやってしまいがちな失敗5選をご紹介しました。
ただし、失敗も成功するまで続ければ、それは成功のきっかけにできます。
計画を立て、実行して、検証するというサイクルを確立し、成功できる可能性を少しでも上げていきましょう。