脱税とは払わなければならない税金を払わない、もしくは少なく払うようにすることで、犯罪にになります。
この本は元国税調査官の大村大次郎さんという方が書かれた、ずばり「脱税のススメ」というタイトルです。
税理士をやっている以上、そのタイトルと内容にとても興味が沸き、手にとって購入してしまいました。
内容は、あらゆる脱税の手口を場面ごと、内容ごとに分けて書かれており、素人が思いつくような脱税方法を、税務署側はほぼ手口として把握しているんだなと改めてわかる内容になっています。
この本の注意書きとして、「本書は法で禁止された脱税という行為をうながすのものではありません。」と書かれており、私もこのブログで「脱税」をうながしているわけではありません。
事業を行っていくうえで、税金は必ず支払わなければならず、金額が大きいと、とてもきつい気持ちは痛いほどわかります。
しかし、脱税行為をやりだすときりがなく、経営者はそのような行為を考えるのではなく、どうやったら売上が増えるのか、どうやってコストを下げて利益がでるのか、どうやってお金を残して、次の戦略を組み立てるのかというようなことを考えるべきです。
実際、経営がうまくいってずっと利益がでている企業の経営者は、脱税のような行為をしない方が多く、そういう企業が業績もさらに伸びていく傾向にあります。
税制度を作るときの原則として「公平・中立・簡素」という三大原則がありますが、税制度は非常に分かりにくく、とても「簡素」という原則に則っているとは考えにくい現状です。
だからこそ税理士という存在が税制度の仕組みや考え方、使える節税方法などを納税者の方に広めるべきだと思っています。
ということで、セミナーのお知らせです。
6月7日(木)19時~博多駅徒歩4分の会議室でセミナーを開催いたします。
今回は「はじめての副業セミナー」として、副業をしたい方や、これから始める方向けに確定申告書の書き方や、節税方法などはじめての方向けに開催します。
時間は60分、料金はおひとり1,000円でご参加いただけます。
ぜひご参加ください。