12月13日は税理士試験の合格発表日でした。
合格した方はおめでとうございます。
合格すると人生のターニングポイントとなり、その後の独立・転職、昇進など仕事内容も住む場所もガラッと変わる可能性があります。
そういう私も合格した後は、個人税理士事務所からBig4税理士法人へ転職し、住む場所も熊本から東京へ変わりました。
仕事内容も個人事業主や中小企業の税務から、上場企業や外資系企業の税務へと変わりました。
その後どういう働き方をするかは人それぞれですが、資格をとると、自分で選択して道を切り開くことができます。
合格発表はおわりましたが、ほとんどの人は不合格になり、また来年挑戦することになります。
私も何度も試験を受けて落ちています。
そういう時は、開業している税理士の方の合格体験記や独立の話をネットで調べてやる気を出していました。
そんな方に向けて私の税理士試験不合格体験記を書きます。
目次
税理士試験不合格体験記~税理士試験の合否は試験問題との相性~
合格科目と年齢推移
1年目 21歳 簿記論・財務諸表論 不合格
2年目 22歳 簿記論・財務諸表論 不合格 1、2年目はほとんど記念受験のような体たらく
3年目 23歳 財務諸表論 合格 →大学院進学
4年目 24歳 簿記論・法人税・消費税 不合格 →大学院卒業
5年目 25歳 簿記論・消費税 不合格 →就職
6年目 26歳 簿記論・消費税 不合格
7年目 27歳 簿記論・消費税 簿記論のみ合格
8年目 28歳 法人税 合格 →Big4税理士法人へ転職、結婚
9年目 29歳 税理士登録
10年目 30歳 独立開業
このように不合格だらけです。
簿記論は6回受験して合格(記念受験2回)
財務諸表論は3回受験して合格(記念受験2回)
法人税は2回受験して合格
消費税は4回受験してとうとう合格できませんでした。
このように私の受験体験記は不合格体験記になります。
20代はほとんど毎年、年明けから勉強し、特に夏前はいつも1日10時間ほど勉強漬けという日々を5、6年ほど送っていました。
就職してからはなかなか合格できなくなります。
仕事を覚えてある程度仕事の感覚が掴めると、勉強時間の捻出ができるようになり、就職して2~3年目は連続して合格しました。
税理士試験の不合格だったときに考えること
税理士試験は約10%前後の科目合格率ですので、ほとんどが不合格になります。
このような試験は短期合格がなかなか難しいので、合格まで大事なことは『淡々と受け続けるメンタル』です。
受け続けることさえできれば必ず合格します。
しかしモチベーション維持が大変難しく、就職、結婚、子育てなど税理士試験を諦めるかどうか迷うイベントが人生にはたくさんあります。
税理士試験は、試験が長期化することもあって、受験生の状況がさまざまです。
弁護士や公認会計士のような高学歴な大学生でバリバリ勉強できる若い方が相手ではなく、ほとんどの受験生が時間がない中で勉強をコツコツ繰り返している社会人が相手です。
このような税理士試験では、試験の問題の相性が合うと合格できます。
もちろん勉強は広範囲にしっかりして、準備はしておくべきですが、受け続けることができれば、相性が合う問題が出題されますので、いずれ必ず合格できます。
不合格ばかりの試験だからこそ経営者に厳しくも優しくもなれる
税理士の顧客は経営者です。
経営者には良いときも悪いときもあり、税理士試験の受験生と同じです。
試験で良かったときも、悪かったときも経験しているからこそ、経営者に共感でき、転んでも何度も立ち上がる手助けができます。
不合格は将来に必ず良い経験になります。
まとめ
税理士試験を諦めるかどうか悩んでいる人もいると思います。
それももちろん選択肢の一つですし、あなたが選んだことであれば良いと思います。
ですが、諦める理由はとても大事です。
諦める理由にどうせ税理士になっても将来が無いからという理由だけはもったいないです。
税理士は収入もありますし、長く継続的に働け、経営者を助けることができる素晴らしい資格です。
私自身、税理士になっていなかったらと思うと、怖くなるくらい、とても良い職業です。
将来、後悔しないような選択をしてください。
税理士受験生の方や迷っている方はメールや問い合わせいただければ、お答えしますので、何でも聞いてください。応援しています。